©︎瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
「夜明けのすべて」
三宅唱監督の新作です。
「ケイコ 目を澄ませて」で、2022年、キネマ旬報1位、ほか、映画賞を総なめしています。
この若い男女の話しは、これまでの恋愛もの、友情ものとは異質なタッチで描かれています。
人間が生きていれば、様々な病気に悩みまわりともうまくいかないこともあります。
月経前に情緒が不安定になり、感情のコントロールが難しくなるPMS症状に悩んでいる藤沢さん(上白石萌音さん)。パニック障害を抱える山添くん(松村北斗さん)で、
当初は、お互いの症状を理解できずにいた2人ですが、いつの間にか自然に、自分の病気のことをカミングアウトしているんですね。
ここが、すごいですね。
たくさんの病院に通っている私ですが、よく先生が、カミングアウトしないからね、という言葉を思い出しましたね。
知られたくないという理由や、どうせ分ってもらえないが先にたち、逆に隠そうとしますからね。
が、社内などでも言動、行動、状況でガマンができず発作が出るときもあります。
同じ会社の2人は、まわりの人たちの温かい目で見られ、さわやかなシーンがあります。
恋愛映画の感じになっていかないように思えます。
そういう病気を持っていても、独立してやっていけることを描いているのではないでしょうか。
全国、好評ヒット中のようです。
三宅唱 脚本・監督 / 原作 瀬尾まいこ
2024年 日本映画 1時間59分 ビスタ
©︎瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会